■アルバレス・ブラボ写真展-メキシコ、静かなる光と時-  ■神話の森

■世田谷美術館,2016.7.2-8.28
■「日々の生活と手持ちの素材をシンプルに活かす」とブラボは言っている。 しかし捨てたピクトリアリスムは最後まで引きずっている。 この二つが噛み合っていない。 彼は政治にも距離を取っているようだ。 「時代の肖像」ではシイケロス、カーロ、タマヨ、エイゼンシュテイン、トロツキ、ブルトンなど錚々たる顔ぶれが登場するがブラボとの関係が読めない。 時代の激動には興味が持てなかった。 結果として「メキシコ、静かなる光と時」に落ち着いてしまったのかもしれない。 
ところでスマホを持ってから写真を撮る機会が増えた。 今では写真日記の位置付けである。 クラウドに自動アップロードされるから何もしない。 今日撮った中で不要なものを削除し気に入ったものに評価等を記入しておくだけである。 編集ソフトも良く出来ているし必要なら動画も撮る。 1年間に千枚以上は貯まるだろう。 スマホとPCは意味記憶からエピソード記憶の道具になり、写真に芸術の意味を求めることはもはや少ない。 このプログも写真を言葉化したようなものである。
*館サイト、http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
■神話の森、美と神々の世界
■世田谷美術館,2016.7.22-10.23