■ミケランジェロ展、ルネサンス建築の至宝

■汐留ミュージアム,2016.6.25-8.28
■ミケランジェロは建築家だった。 副題の通りです。 この展示会を見る前までは彫刻家だと思っていました。 彼自身も言っています。 「画家ではない」と。 宿敵レオナルド絵画が持っている人間宗教世界を超えた生命宇宙観とは土俵が違うと考えていたのでは? 絵は仕事と割り切っていたのでは? 「システィーナ礼拝堂天井画を描いている自画像」で身体を酷使している文章は釘づけになります。 読み返してしまいました。
そして彫刻は墓を通して建築へと昇華していく。 重厚な中に切れ味のある、飽きのこない形や装飾の門や階段、天井には唸ってしまいます。 そこに彫刻が置かれると一心同体になります。 手紙などの筆跡や言葉でミケランジョロに近づけるのですが作品との関係は非連続です。 やはり素描や図面から感じ取るしかありません。 彼は彫刻を内包した建築家です。
*館サイト、http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160625/index.html