■イサム・ノグチ-紙と石-

■監督:ヒロ・ナリタ(日本,2005年作品)
■「彫刻より空間そのものに興味がある」。 ノグチの言葉から提灯や庭の作成を手掛けたのは納得できます。 M・グラハムの舞台装置も同じでしょう。
そしてC・ブランクーシとの出会いが方向を決めた。 「自然から抽象の手順を踏まない時代が来た」とノグチに言います。
戦後、彼は硬さのある自由を選んだのだとおもいます。 この硬さが庭師や建築家、山口淑子と軋轢を生じたのでしょう。 これは父との関係もあるのではないか? 晩年、堅い石を材料に選んだのもこの延長です。
「ノグチは旅人だ」と武満徹は言っていましたが、当に彼は「空間の旅人」でした。
*GEOサイト、https://rental.geo-online.co.jp/detail-325794.html