■鈴木信太郎展-親密家アンティミストのまなざし-

■そごう美術館,2015.10.10-11.15
■素人が観ても肩が張らないので親密家というのかもしれない。 「冬の山川」(1946年)、「桐の花」(1964年)が並べてあったがどちらも力強い。 波があるようにみえる。 志向性のある作品が周期的に登場している。
そして梅原龍三郎やセザンヌやボナールが所々顔を出している。 違うのは「緑の構図」、「青い庭」(1936-7年)からくるモンスーンの濃い緑だろう。
人物は苦手のようだ。 人形に向かったのも分かる気がする。 「素材の中から喜びを発見して自分らしい表現を生かし育てる・・」と彼は言っている。 この喜びが観る者にも伝わってくる。
*館サイト、https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/15/suzuki_shintaro/index.html