■世界報道写真展2015-見える現実、知られざる真実-

■東京芸術劇場・ギャラリ-1,2015.6.27-8.9
■劇場の5階にギャラリーがあることを初めて知った。 客が少ないのは皆知らないからだろう。 この写真展は持っていた情報をご破算にして新鮮な目で事件を再度考えさせてくれる。
ウクライナやシエラレオネは今や新聞にほとんど載らない。 ちょうど1年前の7月17日に発生したマレーシア航空17便撃墜時に空から降って来た乗客の死体をみていると何も解明されていないことを知る。 そしてエボラ出血熱で気が狂った感染者の姿に現地の混乱が迫ってくる。
すべてが解決しないで地層のように堆積していくだけだ。 それが名前を変え溶岩のように再び地表に現れたものを毎年この写真展でみることになる。 先日、地球上6回目の生物大量絶滅期に突入したというニュースを見た。 人間に育てられた犀に触れる若者の作品があったが、ケニアの人々は野生動物を見たことがないらしい。 これは驚きだ。 生物大量絶滅期が来てしまったことを感じさせる展示会でもあった。
「世界報道写真展2014」
*館サイト、https://www.geigeki.jp/performance/event100/