■映画をめぐる美術-マルセル・ブロータースから始める-

■東京近代美術館,2014.4.22-6.22
映画を観るのではなく、読む、聞くがキーワードのようです。 携帯でYOUTUBEやMP3の解説を聞きながら作品を見て回る仕組みです。
会場に入るとM・ブロータースの作品が数本上映されています。 そして黒幕で囲われた6本の通路がありその奥に作者ごとに展示されています。 かなりひねりの効いた作品もあります。 十数本あるので総て観ると1日かかるでしょう。
ですから作品の断片をみて満足した時点で次に移ります。 短い作品は違いますが。 印象深かったのは実験映画というよりドキュメンタリー風の、E・ボードレール「重信房子メイ足立正生」、A・サラ「インテルヴィスタ」の2本です。
映画は時間的リズムがあるのでそれにシンクロナイズしないと映画的感動が起きません。 しかもベンチは小さいしユックリできない。 そのように観たいなら映画館へ行けということです。 キーワードの見方に興味を持っていれば面白いのかもしれません。
*館サイト、http://www.momat.go.jp/Honkan/readingcinema/index.html