■吉岡徳仁-クリスタライズ  ■うさぎスマッシュ展-世界に触れる方法-

東京都現代美術館,2013.10.3-2014.1.19
□吉岡徳仁-クリスタライズ
残念ですが、5年前のデザインサイトで観た時のような衝撃は無かったですね。 プリズムも薔薇も凡庸すぎます。 展示方法も下手です。 ストローはトルネードになりませんでした。
50分のビデオも過去の紹介だけでつまらないですね。 「カルティエクリエイション」や「ネイチャーセンス」などの内容を思い出しましたが。 「スヴァロフスキ」との関係が記憶に残ったくらいです。
うさぎスマッシュ展-世界に触れる方法-
世界とは何か? 世界は情報だけで把握するしかない! データ処理でみる世界と自分自身が触る世界との差異をどうすればよいのか悩みます。 この悩みを作品にしたのが「アウト・オブ・ダウト」の<疑念>である満艦飾でしょ。
しかしこの展示では方法を論じているので表面的には疑念を持つような作品は見当たりません。 情報処理を駆使していますが、結局は不思議な国のアリスということですか。 「固定観念に一打を与える」というのは情報を持っている側のセリフです。
現代美術館というのは面白い立場にいますね。 森美術館との違いも考えてしまいました。 ICCも近頃はご無沙汰しています。 写真美術館も期待したのですが動かない。 このようなテーマはこれからも続けて欲しいですね。