■バルビゾンへの道

■BUNKAMURAザ・ミュージアム、2013.10.20-11.18
後藤美術館を初めて知った。 80点近い作品、画家のほとんどは知らない。 会場は人物画や静物画と風景画が調和していて心地よい。 だから「バルビゾン」に固執する必要もない。
客も少ないからキャプションの画家歴もじっくり読んでしまった。 歴史画家に自殺が多いのに気が付いたが。 そして今更ながらコローの構成力を再発見してしまった。 周囲の作品と比較できたからである。 このような誘導を企画したようにもみえる。
気に入ったのはスタナードの静物画。 空腹だったので果物がとても旨くみえた。 そしてユエの「羊飼い姿のビーナス」。 犬の顔や目つきが野良犬の系統だからである。 ビーナスとの差、そして感情の遣り取りが面白い。
知らない美術館や画家だと余裕が湧き出てくる感じである。 知っている画家や有名作品だと、どうしても後先を急いでしまう。