■横山大観展ー良き師、良き友ー

■横浜美術館,2013.10.5-11.24
良き友紫紅、未醒、芋銭、渓仙の作品も多く展示されている。 しかもこの4人は大観に負けていない。 例えば大観「汐見坂」と紫紅「潮見坂」が並べてあるが、脳味噌にビビッとくるのは紫紅の方である。
漱石が「間の抜けた・・、無頓着な・・」と大観の作品を評している。 大観は観察のあと自身の中で熟成発酵を待ちそして作品にしている。 途中の待つあいだに雑念が入ってしまい間の抜けた作品になってしまうのではないだろうか?
この描き方なら写実より「老子」「月下逍遥」などのキュビズム的な作品を描くのがよい。 なぜならデフォルメ化なら雑念を隠すことができるし事実傑作も多い。 ともかく大観と良き友4人が見事に一丸となっていたので興味深くそして愉快に鑑賞できた。