■竹内栖鳳展

東京国立近代美術館,2013.9.3-10.14
終了日が迫ってくると混雑しますね。 日曜美術館で紹介されていた「羅馬之図」を見たくて行ってきました。 しかしなんとこの作品は9月末迄の展示!?、アハッ!。
それでも気に入った作品が何点か有りました。 鴨と蓮の「秋興」(1927年)、有名な「驟雨一過」。 どちらも後期の暈しが効いています。 水の色と薄い土色、後者は空気の水分まで感じられ、モンスーン気候の乾季と雨季の素晴らしい風景です。
歳をとっても作品が崩れないのは写生の威力でしょう。 「・・形があれば線など不要である」。 この言葉も写生に生きた栖鳳の核心を語っています。
会場には猫派が多いようでしたが、女性のヌードもどんどん描けば新しいファンも広がったはずです。 でも「絵になる最初」をみてもこの時代ではまだ無理でしょうね。