■ここに、建築は可能か

ギャラリー・間、2013.1.18-3.23
壁全体が陸前高田市の写真である。 場内は「みんなの家」を建てるための製作過程資料が一杯に埋め尽くされている。 その「みんなの家」は丸木が天に伸び黒い鉄製ストーブがどかんとおいてあるだけのものである。
過程案の多くも縄文時代の丸木と屋根がある掘っ立て小屋のようなものばかりである。 震災の跡に建てる建築物はまさしくゼロクリアである。 モダンを超えるしかない。
第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で日本館は金獅子賞を受賞したようでこれは凱旋帰国展である。 コミッショナー伊東豊雄は、建築家は自然と人間のネゴシエーターになりホスピタリティを提供するものだ、と言っている。 これが評価されたのだ。