■ルドンとその周辺-夢見る世紀末ー

■三菱一号館美術館,2012.1.17-3.4
■岐阜県美術館はルドンをこんなにも所蔵していたんですね。 「ルドンの黒」の多くはどこかで観た記憶がありますが、1860年代の作品は初めてです。 この頃の木々や馬・人物の肩が広く角ばった線は青年時代の頼もしさを持っていますね。
「色彩のルドン」の最初の頃はさっぱりした孤独感がありますね。 「騎馬兵の戦い」など何枚かの明るい茶と水色もそうです。 次にはルドンと影響し合った画家が展示されています。 モローはわかりますがゴーギャンも関係しているとは知りませんでした。
この中でマックス・リンガーの「手袋」は面白かったです。 ローラースケートをしている絵は特にです。 目玉の「グラン・ブーケ」ですが大きくてビックリです。 しかしこの展示でルドンの多くを知ってしまい神秘性がなくなったのは悲しいですね。
*館資料、http://mimt.jp/exhibition/pdf/outline_redon2012.pdf