■野田裕示展ー絵画のかたち/絵画の姿ー

■国立新美術館,2012.1.18-4.2
■色・形・塗などが物質的・触覚的それが有機的にまとまっていて調和ある詩のようだ。 灰・紫・赤そして鶯、どれも落ち着いた色で静かな感動が押し寄せてくる。 作成中のビデオを見ると塗りとグラインダーで削る繰り返しでこの色を出しているのがわかった。
評論家の解説もところどころに掲示してある。 この道で飯を食っている人たちはカンバスの凹凸がとても気にかかるようだ。 この展の為に作成した「WORK1766 」について綿布の厚さを意識しての遠近表現を作者も話していた。
しかし並みの観客にはこの程度のカンバスの凹凸を論じるのはつまらない。 そしてこのような些細なところでループをしてしまい作品に停滞感も出てきている。 次への一歩を進める時だ。
*館サイト、http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/noda/index.html