■モダン・アート、アメリカンー珠玉のフィリップス・コレクション-

■国立新美術館,2011.9.28-12.12
■会場前半は自然、後半は都市の流れで構成されている。 アメリカ人は絵が本当に下手だ。 結局はオキーフとホッパーの二人に頼わざるを得ない。 チラシもこの二人の絵が大きく印刷してあるから誰もがそう思っているのだろう。
しかしフィリップス・コレクションはアメリカ人にとってのアメリカ史が凝縮しているはずである。 多くの物語や懐かしさが一杯詰まっているはずである。 だから絵画的にどうこうと言うだけでは不足なのかもしれない。
ところで前半の終わりに4枚のオキーフが飾ってあった。 「私の小屋」はのっぺりとした抽象画に見えるが草や土の匂いを感じる。 自然から多くを省いても本質を残すリアルな絵である。 オキーフのリアルさに初めて気付いたのも周り絵が下手糞だからだ。
*館サイト、http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/american/index.html