■石踊達哉展

■日本橋三越本店ギャラリー
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/ishiodori/
■妙法院障壁画の完成記念展である。
・・多くの作品は弱々しく見える。
小さい草花が多く、蔦も神経質な絡み方をしているからだ。
「断雲四季草花図」の梅も痩せ細っている。 柳の葉も力が無い。
これでは玄関にある永徳?のデカ松に対抗できない。
しかし普賢菩薩騎象像の背を飾っている既存の「清浄蓮華」はとてもいい。
蓮の葉が大きいく像に負けていない。 逆に緑色と共に像を引き立てている。
この1枚で妙法院住職が石踊に再依頼したのも肯ける。
会場出口のヴィデオを見ると、展示作品は10畳前後の二間に置かれるという。
この空間なら絵の弱々しさが薄められ、細かさが生きてくる気がしてきた。
狩野派のように畳の上でノケゾルことも無い。