■小谷元彦-幽体の知覚-

■森美術館,2010.11.27-11.2.27
■木の上に座っている少女が飛んでる蝿を長舌で取って食べる場面があるヴィデオ「ロンバース」を数年前に観た記憶が残っていたのですが、これが小谷作品だと知ってうれしくなりました。
生物の食・排泄・性・死・骨・血など、なるべく見ないようにしてきたものが作品に取り入れています。 ですから作品の前に立つと身体が痒くなるような気持ちになります。
シリーズ作品群「ニューボーン」「ザ・スペクター」「ホロウ」は作者の鋭い直感力や感性が出ていますがしかし、どこまで行っても表層だけをなぞっているような感じです。 中心に行けないもどかしさのある展覧会でした。 まさかこれが幽体の知覚だとは思いませんが・・
*館サイト、https://www.mori.art.museum/contents/phantom_limb/info/index.html