■アンドリュー・ワイエス展

■埼玉県立近代美術館、2010.09.25-12.12
http://www.momas.jp/3.htm 
■250点の多くは素描・習作水彩画で少しガッカリ、その分ジックリとみてきました。 バケツや風になびくカーテンさえもリアルに感じられ、これほどまでに引き付けられるのかが不思議です。
牛を見てると納屋内の空気さえも見えるようです。 その空気は日差しのある温度と乾いた湿度が感じられます。 近づくと大胆な筆使いのようですが離れると牛の生き生きさが現れます。
掲示されていたワイエスの古新聞の切り抜きを読むと朝8時から夕方5時まで土日も休まず毎日体力の限界迄描き続けたそうです。 膨大な時間量が作品に凝縮されているのですね。 どこに時間をかけているのか知りたいところです。
ベルイマン監督の映画、特に「野いちご」が好きなことも書いてありました。 オルソン・ハウスの物語を知って「野いちご」の先生と人生観に通ずる所が有ると想像できます。