■掘文子展と礒江毅展

■平塚市美術館
■二人の作品を同時に観れるのはうれしい。 掘文子は20歳代、礒江毅は40歳代の絵が冴えている。
掘は画風がコロコロ変わり過ぎている画家だ。 若いときの作品は生物を純心に捉えている。 以降は地球に似た天体の植物や生物を描いているようだ。 今は海中の微小生物に心が移っているようだがこれも似た天体の延長だ。 90歳を過ぎても絵に衰えが見えないのはすごい。
礒江の1996年頃からの数年の静物画は存在感が増している。 対象物に時間を凝縮したなにものかが籠められているようだ。 53歳で急逝したのはほんとうに惜しい。
ここの美術館は日本人画家をひとりひとり紹介する展示が多いがこれからも続けてほしい。
*館サイト、http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/index.htm