■ベースゲート横浜関内 ■大井町トラックス

*今年3月に開業した2建築□を見学する.
□ベースゲート横浜関内
■設計・施工:鹿島建設,竹中工務店,事業:三井不動産,京浜急行ほか,管理:東急モールズデペロップメント他
■2026.3.19開業
■関内駅南口を降りると、33階建ての高層ビルが、5棟の低層建物に囲まれるように配置されている。 敷地全体は想像していたよりもコンパクトで、周辺の街並みに自然と溶け込んでいる印象を受けた。
奥に位置する高層の「タワー」棟の低層階には、没入型体験施設や健康センターが入居している。 オフィスエントランスは11階に設けられており、入居企業はまだ数社にとどまるようだ。 平日の昼間にもかかわらず静まり返っており、開業直後の<空気の余白>がそのまま残っている。
中央に建つ3階建ての「ザライブ」棟に入ると、横浜ベイスターズを前面に掲げた応援拠点のような雰囲気が漂う。 レストランやショップが並び、球団カラーが随所にあしらわれている。 横浜スタジアム側には、旧横浜市庁舎の外観を継承した8階建ての「ザレガシー」棟があり、星野温泉ホテルが入っている。 歴史的意匠と新しい商業空間が共存している点が興味深い。
これらの建物群は「バル街」と呼ばれる飲食店の連なりによってゆるやかに接続されている。 昼食時だったこともあり、多くのレストランが混雑していた。 街路のような連続性が生まれ、敷地の狭さを巧く利用している。
横浜スタジアムとはデッキで直結しているため、試合当日には一帯が横浜ベイスターズ一色に染まり、歴史や球場が絡み合う新しい関内の風景として立ち現れるのだろう。
*ベースゲート横浜関内、https://www.basegate-yokohama-kannai.com/
□大井町トラックス
■設計:JR東日本建築設計,施工:竹中工務店,管理:JR東日本ビルディング,アトレ,日本ホテル他
■2026.3.28開業
■オフィス+ホテル+レジデンスを高層2棟で構成する、近年の都市開発の潮流を取り入れた建築群である。 先ほど見学した「ベースゲート横浜関内」と基本構造は共通しており、用途の複合化と高層化が標準化しつつあることを実感する。 JRの跡地を活用しているため、大井町駅から直結しておりアクセスの良さが際立つ。
低層階は人の動線が明快で、歩いていて迷いがない。 先日訪れた「高輪ゲートウェイシティ」と似た設計思想を感じるが、こちらは大規模な高輪とは異なり、コンパクトにまとめられている点が特徴的だ。 敷地の規模が抑えられている分、歩行者の視界が過度に広がらず、むしろ<凝縮感>が心地よい。
高層ビルの一つであるオフィス棟は4階にエントランスが設けられている。 入居企業はまだ数社にとどまり、人影も少ない。 開業直後特有の静けさが漂う。 同じ棟に映画館が入っているのはユニークで、オフィスと娯楽が同居することで、小さな複合都市のように機能している。
もう一つの高層棟であるホテル&レジデンスの低層階にはメトロポリタンホテルが入居し、高層階はレジデンスとなっている。 駅前の利便性と居住空間が直結する構成は、都市生活モデルとして定着した。
大井町駅周辺には、かつて叔父の職場があり、戦後闇市の雰囲気がまだ残っていた1960年頃によく一緒に歩いた記憶がある。 今回久しぶりに駅周辺を歩いたが、当時の面影はほとんどなく、迷いに迷ってしまった。 記憶の中の大井町は夢のように遠くなってしまった。
*大井町トラックス、https://www.oimachi-tracks.com/