■大巻伸嗣、真空のゆらぎ

■国立新美術館,2023.11.1-12.25
■大巻伸嗣(おおまきしんじ)・・、初めて知る作家かもしれない。 先ずは(1章)大きな籠のようなものがドカンと置いてあるのに驚く。 でも、ありきたりな感じもします。 次(2章)はフォトグラム。 光と影、ボヤケとユラギ。 なかなかいい。 そして(3章)舞台美術。 ダンス映像もある。 映像では美術が脇役にみえる。 ドローイングに目が釘付けになる。 力強い線です。 作者の自信が零れている。 4章は暗い会場に揺れなびく布の「真空のゆらぎ」。 タイトルロールの通り、見た途端にこれが今日の山場だと分かります。 暗闇の海岸に打ち寄せる大波にもみえる。 ずーっと見ていると不思議な気分になってきますね。 これはソラリスの海か? 知らない惑星に降り立って海を見ている自分とは誰(何)か? 5章は水彩画。 先日の「横尾忠則、寒山百得」と同じコロナ下という環境で作られた即興画らしい。 水彩の抽象画だが。 6章は映像「Rustle of Existence」。 17分なので最後まで観る。 字幕は詩に近い。 雑木林を映している。 人類の遠い出生、その輪廻を感じさせる。 これも気に入りました。 再びドローイング(7章)。 舞台のドローイングと同じように即興的で力強い身体性の動きがみえる。
幅広い分野に関心を持っている作家にみえます。 もう名前は忘れないでしょう。 舞台芸術で出会えるのが楽しみです。 ところで、この展示はチケットを購入しないで入場できた。 チケの有無の違いは何か? 入場料を払っても、お釣りが戻る内容でした。
*美術館、https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/ohmaki/index.html
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