■デイヴィッド・ホックニー展 ■「あ、共感とかじゃなくて。」 ■被膜虚実、横尾忠則ー水のように

■東京都現代美術館,2023.7.15-11.5
■ホックニーの近作を観るのは初めてです。 ・・これは楽しい! ピカソに衝撃を受け、その後の「自然主義の罠」を克服した作品を前にすると眩暈がします。 多視点を考慮しているからです。 久しぶりに脳みそがピクピクしだした。 iPadを使っても独特の画風になるのは「世界をどのように描くか」の追求が衰えていないからでしょう。 ノルマンディーの四季は遊び心も一杯ですね。 「ありのままでいろ、好きなことをしろ、人生を楽しめ!」。 彼のメッセージです。
被膜虚実では「山羊を抱く/貧しき文法」(2016年、百瀬文)が一番でした。 「第一次世界大戦中にイギリス海軍が日本軍に大量の山羊を支援として贈ったものの、性的処理用にという支援の意図を理解できなかった日本軍が全てを食用に供してしまった・・・」。 ・・! ここから作者は他者としての山羊と対話を試みる・・。