■ピエール・ボナール「プロヴァンス風景」 ■没後50年、鏑木清方展

■国立近代美術館,2022.3.18-5.8
□ピエール・ボナール「プロヴァンス風景」
■ボナールはこの1枚しかなく、その周りには関連画家の作品十数枚が並んでいる。 初めてみる絵です、たぶん。 色も筆使いもボナールですが抽象が進み過ぎている。 視神経の冒険!? いつもの黄金に輝く生活空間が見えない。 ボナールをみる喜びがやってきません。
ところでマティスとピカソのボナール評は真逆と知りました。 「未来まで偉大な画家・・」に対して「ボナールを語るのは止めてくれ・・」。 ピカソのボナール嫌いの詳細は追いませんでしたが・・。
□没後50年鏑木清方展
■明治時代に戻った雰囲気が会場に漂っています。 しかも沢山の美人(画)に囲まれて楽しいですね。 衣装や髪型も最高です。 どちらも知識は持っていないが惚れ惚れします。 昭和初期までの湾岸沿いの匂いがする「生活をえがく」章は気に入りました。 しかし「物語をえがく」と同様に演技している顔表情です。 単眼鏡は必要。
画家の言う「小さくえがく」、つまり「卓上芸術」と「床間芸術」の違いも知ることができた。 前者は会場で後者は自宅で鑑賞するものらしい。 清方の小さな絵は自宅でくつろぎながらみるのが良い。 なぜなら物語が多いからです。 ビデオのようなものでしょう。