■縄張りと島、加藤翼  ■夏の風景、寺田コレクションの日本画  ■衣川明子

■東京オペラシティアートギャラリー,2021.7.27-9.20
□縄張りと島
■何をしている映像なの? バラックのような建物に綱をつけて皆で引っ張っている。 もう壊れそう。 ・・崩れた! 横になっている灯台のような建物を起こそうとしている。 ・・起き上った!
これは祭りの山車(だし)と同じかもよ。 ひっぱるのは同じだけど、通りを練り歩かないで広場で立ち上がらせる。 起き上がった達成感を持つこともできる。 馬鹿らしいけど、これは楽しい。
作者の作品で「アンダーグランド・オーケストラ」、「ウッドストック2017」はどこかで出会ったことを思い出す。 この数年で民衆参加の祭の方向へ発展させたのね? ということは、より楽しくなること間違いない!     
□夏の風景
■先ずは大野俊明「風の渡る道」などの4枚。 一回り大きいから自ずと目がいってしまう。 涼しさはないが風景の雄大さが暑さを凍結させてくれる。 大きい作品といえば西野陽一「竜宮1」。 これは2枚組のはず?  もう一枚の「竜宮2」は青系の涼しい感じだった気がする。 夏の風景としては後者がよかったかな? 加藤翼の祭りの後には、このように落ち着ける作品群が必須よ。
□衣川明子
■朦朧とした色々が何とも言えない。 夢の中へ誘われそう。 上記2展示を観たあとのデザートとして最高ね。