■ココ・シャネル、時代と闘った女  ■ココ・アヴァン・シャネル

■監督:ジャン・ロリターノ,出演:ココ・シャネル,フランソワーズ・サガン他
■Bunkamura.ルシネマ,2021.7.23-(フランス,2019年作品)
■シャネルは知りません。 そこでウィキペディアを一読して映画館へ行くことにする。 読むのに1時間かかってしまった。 それだけ複雑な人のようです。 ・・なんと!ウィキの文章をそのまま映像にしたようなドキュメンタリー映画でした。 しかし映像の力は強い。
シャネルの出自や男性遍歴から当時の女性の立場・役割を見せつけられます。 仕事中の彼女をみると当に厳しい管理者ですね。 気難しい性格も持っている。 才能がある。 それを時代が管理者から経営者に引き上げた。 同時にナチスへの接近や労働組合敵視など時代に翻弄され続けている。
シャネルが採用したジャージー生地や実用的なスーツは画期的にみえます。 でも香水はよくわからない。 材料や製造に化学が絡むと途中が見えない。 彼女がNo.5の裁判で苦しむのは商品の全体を掴めなかった為もあるでしょう。
1970年頃でも仕事師風老婦人にみえる。 彼女は最期まで戦士です。 誰と闘ったのでしょうか? 慣習・制度・共同体そして国家・・、相手が多過ぎます。 「時代と闘った」とありますが、この副題に落ち着きそうです。
■ココ・アヴァン・シャネル
■監督:アンヌ・フォンテーヌ,出演:オドレイ・トトゥ,ブノア・ポールプールド他
■amazon.配信(フランス,2009年作)
■上記はドキュメンタリーだったのでドラマを1本みることにする。 シャネルに関する映画は4本あるが適当に選んだのがこれです。
序幕オーバジーヌ孤児院風景と終幕は鏡階段でのファッションショウに挟まれた、殆どがバルサンとカペルの三角関係を扱っている無難な内容の映画でした。 「アメリ」のトトゥはシャネル役が合いますね。