■ピーター・ドイグ展

■東京国立近代美術館,2020.2.26-6.14
■「なつかしくて、あたらしい」。 その懐かしさと新しさが1枚1枚違うの。 ゴーギャンやゴッホ、ムンクやマティス、そしてホッパーや横尾忠則を次々と思い出しながら観ていったからよ。 でも物語の出処がよくみえないから懐かしさは表面的なの。 ここが横尾忠則とは違うのね。 そして3章「・・スタジオフィルムクラブ」で表面的な理由が分かった。 映画の物語を借用していたからだと思う。 「13日の金曜日」や小津安二郎の名前もあがっていたし・・。
40枚近い映画ポスターをみてドイグがやっとみえてきた。 D・リンチ、F・トリュフォー、F・フェリーニ、M・アントニオーニ、J=L・ゴダール、P・P・パゾリーニ、小津安二郎、R・ブレッソン、北野武、L・ヴィスコンティ、黒澤明、S・レイ、L・ブニュエル、J・ジャームッシュ・・・。 一歩踏み込んだ映画好きにみえる。 「ターナー賞」にノミネートされた理由は幾つかの作品で暈しを使った湿度ある空気感を描いた為かしら? ところで、久しぶりの美術館でみる絵はヤッパ最高ね。
■北脇昇、一粒の種に宇宙を視る