■東京ミッドタウン日比谷

■建築主:三井不動産,設計:鹿島建設,施工:鹿島建設,オープン:2018.3.29
■3月にオープンした「東京ミッドタウン日比谷」を見学する。 地下鉄日比谷駅から入ったが地下1階のアーケードが広々として素晴らしい。 直線の通路と円形の天井が余裕の調和で満たされている。 そして1階から3階までのアトリウムの吹き抜けが解放感を漂わせている。
アトリウム周辺は衣料・雑貨で固めその奥に飲食店が並んでいる。 衣料・雑貨に高級店は少ない。 飲食店を特定階に閉じ込めないのも特徴に挙げたい。 4・5階は映画館、6階は交流拠点「ベースQ」と屋上庭園から成り立っている。 特に映画館のロビーが桁外れに広い。
このビルは(7階以上のオフィスを除き)映画館施設として作られているようだ。 近くの日生劇場や宝塚劇場、シアタークリエに来た観客も序でに呼び込みたいらしい。 飲食店はちょっとリッチな客層を狙っている。
それにしても映画館ロビーの広さと比較して4・5階への往復通路が少ないように思える。 オフィス階に考慮したのかな? たぶん映画の客をアトリウム周辺に閉じ込めたいのだろう。
低層階は重厚な外壁で囲み、中からヅヅーンと高層ビルが聳え立っている。 遺産を生かす流行りの形だ。 波を打っているので柔らかみがある。 1階広場に緑が少ないのは日比谷公園が近い為だと思う。 映画客避難場所にもなる。 宝塚劇場地下の「みゆき座(スカラ座?)」は新ビル映画館の続きでスクリーン12・13になっている。 ともかく同じミッドタウンでも六本木と日比谷の違いは明白である。
*「東京ミッドタウン日比谷」サイト、https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/jp/
*建築DBサイト、http://www.eonet.ne.jp/~building-pc/tokyo-kensetu/tokyo-191hibiya.htm