■泥象鈴木治の世界

■東京ステーションギャラリ,2014.7.26-8.31
■土をコネコネいじりながら形にしていくのは最高の喜びを得られるはずだ。 みながらそうおもってしまう。 第1室の作品は飽きが来る。 しかし第2室の清白磁が突然現れてから俄然調子がでてくる。 そして2階へ下って再度の赤土作品は第一室を超えている。
赤土作品をみているとパンを食べたくなってしまった。 「使うから観る」とあるが、清白磁の徳利や猪口なども素晴らしい。 「観るから詠む」は最初わからなかったが連作シリーズをみて納得。 「蘖」は葉が現実的で少し興醒めがする。
「一の芽」の作成過程をビデオ上映していた。 面白いが舞台の裏側を見てしまった感じだ。 「使うから観る、観るから詠む」流れに「作る」を入れると時間が淀みリズムが途切れる。
*館サイト、http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201407_OSAMU_SUZUKI.html