■<<終わりなきパリ>>、そしてポエジー

東京大学駒場博物館,2014.4.26-6.29
副題は「アルベルト・ジャコメッティとパリの版画展」。 小品のため知っている画家にも知らない画家にも集中力が必要だ。 所蔵品「大ガラス」を中心に副題の版画が展示されている。
ジャコメッティの版画は大味である。 それより周辺の今井俊満、黒田アキら日本人画家の作品は直感的に届いて心地良い。 そしてコルビュジエの絵画にも驚かない。 それはモデルニテの首都パリの誕生には外せないからである。
誕生にはあらゆるものを必要とすることから、この小さな展示会も多くの芸術潮流がチラついている。 キュレータ小林康夫の解説は小さいが深みがあるのでやはり集中力が必要。 パリの奥地は近づき難い。 パサージュでウロウロするしかない。