■シモンドール

■そごう美術館,2014.5.31-7.6
子供の頃、漫画の主人公に同化することがよくあった。 今の子供がシモンの人形を見ればどうだろう? そういえば会場には子供客がいない・・。 全作品を観て一番気に入ったのが、初めに展示してあった1984年頃の「少女の人形」3体である。
この作品は作者四谷シモンの存在が消えている。 つまりピュアな作品ということである。 この後の「機械仕掛」「天使」「キリスト」は時代と宗教を帯びていく。 作者の思いや思想が色濃く人形に現れていく。
最新作が展示されていた。 2013年の「シモンドル」、2014年の「ドリームドル」。 肌に現実味がでている。 現実に近づくことは人形が歳をとったということである。 人形も死ぬのかもしれない。