■驚くべきリアル  ■MOTアニュアル2014フラグメント-未完のはじまり-  ■MOTコレクション第1部私たちの90年1923-2013、第2部クロニクル1966-拡張する眼

東京都現代美術館,2014.2.15-5.11
■驚くべきリアル
■「訪問者たち」に出迎えられて嬉しい。 祝祭で感じる死はスペインならではの驚きと親しみがある。 この展示では日常で感じる死が多いのに気がつく。 たとえば「家族」などに。 マイノリティが負の方向に拡散している証拠である。
映像作品は「なだれ込む」と「保安官オイディプス」の2点。 映像は沢山の情報を得られるが想像力が広がらない。 最後に「無邪気な子供」に見送られる。 スペインのリアルの質が変わったことに驚く。
*館サイト、https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/musac/
■MOTアニュアル2014フラグメント-未完のはじまり-
■6人(組)の若手作家の展示会。 福田尚代の「本」と林中野コンビの「パラモデル」は過去に何回か観たことがある。 高田双生児の小作品は日本的な面白さがある。 盆栽のようだ。 宮永亮の「WAVY]は日本の風景を凝縮している。
吉田夏奈の柱は地球史の記憶を持っている。 このような建築に出会いたい。 青田真也のボトルは表面を削っても生活の匂いが付着している。 日本の風景の断片を集めた展示会である。 思っていた以上に面白かった。
*館サイト、https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot2014/
■MOTコレクション第1部私たちの90年1923-2013,第2部クロニクル1966-拡張する眼-
■一部と二部の繋がりがよくみえない。 タイ作家?の映像もなかなか面白かったが展示会構成を混乱させている。 クロニクル1966も寄せ集めの感がある。
寺山修司や三島由紀夫と並ぶ横尾忠則の写真、「他人の顔」を撮影中の磯崎新や武満徹、粟津潔のなどの写真が記憶に残ったくらいである。 小島信明の作品の保管方法や費用などを心配してしまった。
*館サイト、https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/mot-9019232013-1966/