■あなたの肖像-工藤哲巳回顧展

■東京国立近代美術館、2014.2.4-3.30
電子部品や原子力などの取り込みやイヨネスコへの反感は表面的です。 しかしこれを精神分裂手法で肉体に結びつけています。 予感が鋭いので的を外していません。 他に例を見ない気分になります。 観終わっても食事をする気にもなりません。
展示後半で母や妻との関係もわかり彼の心の内がみえます。 ペニスに執着するのもこの延長に何か結びつきがあるのでしょう。 若くしての癌での壮絶?な死、直前の芸大教授への就任。 彼はハイな状況で生きたのはないでしょうか?
数点の映像記録をみながら何故か三島由紀夫を思い出してしまいました。 彼と表裏の関係にみえます。 もちろん反芸術としての関係も成立します。