■伊万里、ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器

■サントリー美術館,2014.1.25-3.16
伊万里の17世紀の輸出の始まりから、18世紀の衰退迄の100年が描かれているの。 初心者でも時代の流れがよくわかる。 景徳鎮窯の染付模倣から柿右衛門様式、そして金襴手様式と世界が相手だと作品も大きく揺れ動くわね。
用途もビールやジンの酒瓶、薬用瓶、スープ、花瓶、ティーセット、輸出観賞用大瓶と多彩で目が喜ぶ。 オランダ東インド会社の存在は抜群ね。 それと中国の政治動向の二つがあったおかげで伊万里は欧州に進出できた。
輸出衰退もこの逆ということね。 阿蘭陀が英国に敗れたのと、中国政治が再び安定し陶器の輸出が増えたことらしい。 ナルホド。 マイセン窯やデルフト窯との比較や景徳鎮窯の逆輸入の話も含め、200点の作品が世界での位置付を雄弁に語っていたわ。