■あっぱれ北斎!光の王国展  ■川村麻純展  ■「パラの模型/ぼくらの空中楼閣」パラモデル展

■フェルメールセンター銀座,2013.1.1-3.31
□あっぱれ北斎!光の王国展
初刷の状態に戻すのは前回の「フェルメール」と同じようだ。 印刷技術でしかも190%迄に拡大してあるから顔の表情や細かい文字などがはっきりわかる。 机上でじっくりみている気分になる。 このジックリみるところに北斎の楽しさがある。
これで「諸国瀧廻り」の水の流れと音に溶け込んでしまった。 「富嶽三十六景」でも北斎の気合が入っている作品といない作品があからさまに表れてしまう。 高価なベロ藍を多用しているところは気合が入っているようだ。 隅々まで見たという実感が残った。
川村麻純展
資生堂ギャラリ,2013.3.5-28
「母と娘」「姉と妹」の関係をインタビュウした映像作品が2点。 幼少の頃、娘から母をみた感想が語られる。 「授業参観日に化粧をした母をみるのが嬉しかった」「父に接するとき母に女をみた」 ・・。
同じ構成の後者は妹から姉をみた感想である。 「姉が彼氏と居る時は私に優しかった」「姉の顔と足が小さかったので憧れていた」・・。 このような作品は初めてなので新鮮だ。 何か秘密の話を聞いてしまったから新鮮に感じるのか?
息子からみた母、男兄弟の話はこれほど面白くはならないとおもう。 より外部に意識が向いてしまうのが男だからである。
□「パラの模型/ぼくらの空中楼閣」パラモデル展
■メゾン・エルメスフォーラム,2013.2.16-5.6
プラモデルとパラモデルの違いがわからない。 どうも林泰彦と中野祐介の作ったグループ名であり且つコンセプト名らしい。 東京ステーションギャラリで展示されていたのを思い出す*1。 面白くなかったが。
子供の頃に沢山の線路図を描いたり、サイボーグの構造を詳細に書いたりしたが、これの延長ではないのか? B・タウトの「都市の冠」は読んでいない。 しかし建築からは離れている作品とみたが。 以上、銀座で立ち寄った3館のメモ書き。
*1、「始発電車を待ちながら」(東京ステーションギャラリ,2012年)