■レオナルド・ダ・ヴィンチ展inシアタ-

■制作総指揮:フィル・グラブスキ
■Bunkamura・ルシネマ,2012.4.21-5.18
■美術展「レオナルド・ダ・ヴィンチ、美の理想」の付録映画です。 なんと9点もの絵が揃ったロンドン・ナショナル・ギャラリの展示会風景を映画にまとめたものです。 ルーヴルの「岩窟の聖母」や初公開の「救世主キリスト」も入っています。 ロンドンではチケットが即完売したようです。
司会者が絵の前で著名人、例えば写真家、音楽家、舞台監督や主教にインタヴューしていきます。 彼らが勝手気ままなことを喋るのがこの映画の面白いところです。
「救世主キリスト」を女優フィナオ・ショウは「家のドアに誰か訪問客が来たような感じの絵」だと言っています。 ドアの周辺は期待と静寂が覆っています。 ドアを開けた時、闇の中から彼が現れます。 顔はボヤけていますが不思議な現実感があります。
ロンドン版「岩窟の聖母」の額縁を新しく作るところも面白かったですね。 一部分に16世紀の材料をそのまま使い、それに合わせて新しく付け加えたそうです。 絵は古いニスを取り除いて掃除しました。 ロンドンへ直ぐにでも飛んで行きたいくらいです。
*館サイト、http://www.bunkamura.co.jp/cinema/lineup/12_leonardo.html