■トランスフォーメーション

■東京都現代美術館、2010.10.29-2011.1.30
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/118/1
■午前中には見終わる予定が丸一日かかってしまった。 ヴィデオ作品が多かったこともある。 人間の境界が不確定な無意識世界の、特に人間から動物、動物から人間への変身作品が多い。 しかし無意識の世界は今も闇のままだ。
分子生物学や情報科学により今後数百年で人間の意識や肉体は大きく変容するはずだ。 人類の「幼年期の終り」は思ったより早く来ると思う。 その時、このままでは無意識は叛乱するだろう。
残念ながら芸術や人類学には無意識の展望が見出せないことをこの展示会は物語っている。 それにしても西洋人は変身するのが下手だな。 マッシュ・バーニの作品を見ればそれが分かる。 東洋の作品がつまらないのは動物へそして動物からの変容が日常的だからだ。