■REALITY LAB 再生・再創造

■東京ミッドタウン・2121デザインサイト,2010.11.16-12.26
■入場して25分のビデオを見ないとタイトルの意味がわからない。 展示の順序は、再生ポリエステル素材から布を作成→平面立体構造研究→一枚の布から衣服を作成、と進む。
1枚の紙から複雑な三次元構造が生まれる三谷純の立体折り紙はすばらしい。 これを適用した三宅一生の作品132_5.は有限な地球資源から生まれた21世紀の匂いがしている服だ。
服を触ってみたが残念ながら素材はゴワゴワしている。 これでも当初から比べると格段に良くなっているらしい。 しかし複雑な服が二次元にたたまれていく姿には感心した。
総合力とは必要な人・物を総動員してこの世界に新しい何物かを実現させる力を言うが、展示会で三宅一生たちはこの「総合力」を誇示していた。 そしてこの力のない芸術家は21世紀を生きるのが大変だと言っているようにみえた。
*美術館、http://www.2121designsight.jp/program/reallab/index.html