■鴨居玲展

■そごう美術館,2010.7.17-8.31
■何枚かの絵はみたことがあったのですが名前と初めて一致させることができました。 「静止した刻」は動作だけを瞬時に止めた感じでとても演劇的です。 画中人物の脳は激しく活動しているようです。
「酔っぱらい」や「自画像」も同じように芝居のひとコマを見ているようです。  暗褐色が多いなか深青色の3枚の絵は異次元の世界のようで新鮮でした。 裸婦はとても艶めかしさがあり上手いとおもいました。
「目を描くと表情が定まってしまう」と彼は言っています。 先日見た有元利夫は手足を描かない。 ハッキリ描くと不利な時代なのでしょうか?
展示構成が彼の死にかたを強調し過ぎています。 全ての絵が自死へつながっていくように見えます。 とても感動しましたが同時に暗い気持ちで館をあとにしました。
*館サイト、https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/10/0717_kamoi/index.html