■マシン・ラブ ■視点、春木麻衣子,片山真理,米田知子 ■東京アンダーグラウンド1960ー1970年代
*以下の□3展示を観る.
■森美術館,2025.2.13-6.8
□マシン・ラブ
■作家:ビープル,ケイト・クロフォード,ディムート,藤倉麻子,許家維,キム・アヨン,陸揚ほか
■副題「ビデオゲーム、AIと現代アート」から映像系作品が多い展示のようです。 事前に時間配分を考える必要がある。 入場すると先ずは用語の解説が掲げられている。 これは厄介ですね。
アニメ系からより複雑な映像作品までが並んでいます。 アセットを素に動物や人間のキャラクターが建物や郊外で激しく踊り動き回る「アウトレット」(佐藤瞭太郎)、作家がデジタル・アバターで登場する「独生独死」(ルー・ヤン)、マルチメディア・インスタレーションで迫る「慈悲の瞑想」(ジャコルビー・サッターホワイト)などなど。
またスぺキュラティブ・フィクションで語る「デリバリー・ダンサーズ・スフィア」(キム・アヨン)は実写の主人公が配達員としてゲームのように飛び回る。 異様な風景を描く「エフェメラル・レイク(一時湖)」(ヤコブ・クスク・ステンセン)も。
しかし直ぐに飽きてしまう。 裏で動く情報処理に精通していないこともある。 それより作品の奥にある思想が抽象的断片的なことのほうが大きいからでしょう。 しかも表面で流れる色彩や動きに目がいってしまうからです。
その中で、ビープルの「ヒューマン・ワン」は存在感がありました。 ビデオ彫刻だが、これはなかなかのものです。 またケイト・クロフォード他の「帝国の計算、テクノロジーと権力の系譜」は紙にして売って欲しい。 家でジックリ眺めたくなる。
全体の感想ですがアートとは未だ呼べない。 過度期のためでしょう。 NFT(非代替性トークン)アート作品の失墜も聞いています。 もう少し時間がかかりそうです。
□視点-春木麻衣子,片山真理,米田知子
■片山真理と米田知子は何度か観ています。 二人は面白い視点で描くので忘れられない。 春木麻衣子は初めてか? 調べたら写真美術館で出会っていたが覚えが無い。
□東京アンダーグラウンド,1960-1970年代-戦後日本・文化の転換期
■これは面白い。 雑誌や写真、ポスターの一部がマニア的にみえます。 状況劇場の青色チケットをみて当時の舞台を思い出してしまった。