■梅田哲也展、待ってここ好きなとこなんだ

■ワタリウム美術館,2023.12.1-2024.1.14
■美術館を旅する企画らしい。 ツアーの予約が事前に必要です。 今日の時刻帯では私を含めて客は4人、館内では3人のコンダクターが夫々必要に応じて登場する。 当館の歴史や建築は聞いていたが裏側をみるのは初めてです。
ここは美術館としては狭いし館内は歩き難い。 はたして事務室も厨房も同じように酷い。 本棚には整理されていない(?)山ほどのビデオ。 薄汚れた本や雑誌類。 開催中のホックニー展カタログの横にはゴダール特集の雑誌が無造作に置いてある。 このような雰囲気も嫌いではないが、コロナ渦を生き延びた日本の私設美術館の現状が伝わってきます。 というより、もはや隠すものは一つもないという諦めもあるのかもしれない。
ところで作者は美術館を船に見立てているらしい。 桟橋は信号を渡って向かいの空き地ですか(?)。 館2階の大窓が開き、先のツアー客は空き地から、後のツアー客は2階から道路を挟んで対面することになる。 船旅らしく互いに手を振ります。 桟橋からみると美術館壁が帆の形と色をしていて帆船にもみえる。 船旅に納得しました。
ちなみに当館の美術展ベスト3(開催順、当ブログ掲載から)は・・寺山修司展「ノック」ルドルフ・シュタイナー展「天使の国」ナムジュン・パイク展「 2020年笑っているのは誰?」。 パフォーマンス系を取り込んだ境界美術の展示会が多いので目を離せません。 ここは異色の美術館です。