■見るまえに跳べ ■即興、ホンマタカシ ■プリピクテ、HUMAN/人間

■東京都写真美術館,2023.10.27-24.1.21
*以下の□3展を観る.
□見るまえに跳べ,日本の新進作家vol.20
■作家:淵上裕太,夢無子,山上新平,星玄人,うつゆみこ
■5人の作家は初めてだが刺激的な作品に溢れています。 淵上裕太と星玄人を比べると上野公園と都心繁華街に屯するヒトの違いがわかる。 上野公園の人々は人間界から離れたい、繁華街で撮った人々は未だ生活の匂いと繋がりたいと言っているようです。 どちらも境界へ行きたい人々だが、誰を撮りたいのか?両作家の目線の違いも現れている。
危機から2年になろうとしているウクライナを夢無子が語っている。 キーウなどの都市を背景に写真・文章・音響を混ぜて一つの作品にしています。 ウクライナの荒廃した季節が感じ取れますね。 向日葵の立ち枯れた姿が不気味です。 戦争と束の間の平和が融合している日常とはこういうもなのか!? 写真と文章が澄んでいるので現地の空気が率直に伝わってきます。
□即興,ホンマタカシ
■ピンホールカメラで撮ったので作品の多くは逆さまです。 しかも表面は粗い。 即興の意味がなんとなく分かります。 人の手から離れた質感がある。 気に入ったのはクライスラービル(no16)、それと「mount Fuji17/36」。 
*「ブログ検索🔍」に入れる語句は、ホンマタカシ ・・検索結果は4ブログ.
□国際写真賞プリピクテ,HUMAN/人間
■十数名の作家が展示されています。 賞で選ばれただけあり中身が濃い。 テーマは「Human/人間」。 気候・移民・鉱山・衣装・性差別に内在する問題を地球サステナブルへの行動に繋げようと作家たちはカメラを被写体へ注いでいる。 静かさのある世界報道写真展ですね。