■今井俊介、スカートと風景 ■寺田コレクション、ハイライト ■山口由葉

■東京オペラシティアートギャラリー,2023.4.15-6.18
■作家今井俊介は女性が着るスカートから発想を得たと言っています。 でも作品からスカートは連想できない。 女性身体もです。 スカートも女性も昇華させている。 そこからファストファッションが生まれる瞬間に立ち会っているような新鮮さがあります。 しかし思ったほど動きがみえない。 これから動くのか?
先ほど寄り道してきた練馬区立美術館で「(抽象で)緑色は扱い難い・・」と言っていた大沢昌助を思い出してしまった。 今井の緑も目に残りますね。 それよりも桃色が難しく感じます。 桃は慎重に配しても軽率に向かう。 でも今井はそれを上手く宥めている。
今日は、大沢昌助と今井俊介の抽象を比較できて楽しかった。 作風はまったく違いますが、今井は原因(はじまり)を大沢は結果を描いていると言えるでしょう。