■大沢昌助展

■練馬区立美術館,2023.4.29-6.18
■「水浴」(1941年)をみて美術館へ行くことにしました。 ギリシャ彫刻と昭和時代の水遊びが不思議とマッチしていたからです。 風景もキュビスム的でスカッとしてますね。 この作品は入口に展示してあった。 1940年代前後はセザンヌを意識している。 シュルレアリスムに距離を置いていたことも気に入りました。 「白い家」(1950年)もいいですね。 1階会場をみて、このまま物の質感や不思議さを描いていくと予想しました。 2階に上ると、なんと!抽象画で埋め尽くされている。 これは驚きです。 「モダン、シンプル、自由、軽やか」に描いた結果でしょうか? 抽象のなかに精神的安定感が見られます。 生活からくる安定と同質のものです。 彼が目指していたものは抽象民芸と言ってもよい。 幾つかの作品はこれに到達している。 絵をみる楽しさが沸いてくる展示会でした。