■大阪の日本画

■東京ステーションギャラリー,2023.4.15-6.11
■知らない作家ばかりです。 見覚えのある作品もありますが。 中之島美術館所蔵が多い。 この美術館も行った覚えがない。 別世界ですね。
先ずは北野恒富の生活慣れしている美人が並んでいる。 衣装も凝っている。 絞り染めが多い。 「いとさん、こいさん」の意味を初めて知りました。 大阪漫才も連想させます。
画家の名が広まらなかった理由が分かりました。 それはパトロンがついていたからです。 つまり食うには困らない。 作品にどこか余裕があるのはそのためでしょう。 それは船場派の花や鳥、魚そして虎などをみてもわかる。 矢野橋村の象のようにボッテリした新南画にもです。 生田花朝の繊細で躍動感ある祭りの背後に商人の活気まで見て取れる。
そして最後を飾る池田遙邨「雪の大阪」は素晴らしい。 朝日に輝く雪が眩い。 近頃は大阪に行っていない。 旅する時が再び来たようです。