■クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ

■東京都現代美術館,2022.12.21-23.5.28
■ディオールと彼のメゾン後継者そして日本との関係を主に扱っているの。 彼の作品はひと目でわかる。 さすがディオールね。 もちろんラインよ。 「・・何よりも大事なのは全体のラインだ!」(ディオール)。 複雑な仕立ては1000時間もかけるらしい。 でもバッグは何故こんなにゴッツイのかしら?
日本での出来事も密に語られているわね。 京マチ子や皇后美智子の名前もみえる。 でも日本の自然を取り入れた作品はラインが良くない。 特に植物はいかに昇華するか?にかかっているようね。
写真は高木由利子が担当しているらしい。 シャッター速度を8秒にして最初の4秒はモデルを静止状態にさせ、次の4秒でモデルがゆっくり動く。 モデルの静動で決まってしまうから斑ができてしまう。 作品ごとに評価が割れるとおもう。
楽しかったのは後継者の作品を系統的に観ることができたことかな。 ディオールを継いだイヴ=サン・ローランを筆頭にマルク・ボアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、そして現在のマリア・グラツィア・キウリが並ぶ。 彼らにはディオールと葛藤した跡がみえる。 彼か私か! 行き来する揺れが作品に現れている。 それだけディオールは手強い。
後半から大規模な会場演出で戸惑ってしまったわ。 ディオールや後継者との対話が終わり、彼らが遠くに行ってしまった。