■マリー・クワント、スィンギング・ロンドンの伝説 ■マリー・クワント展、丈も時代も変えたミニの女王

*マリー・クワントの映画と美術展の□2品をまとめて観る。
□マリー・クワント,スウィンギング・ロンドンの伝説
■監督:サディ・フロスト,出演:マリー・クワント,ケイト・モス,ヴィヴィアン・ウェストウッド他
■Bunkamura・ルシネマ,2022.11.26-(イギリス,2021年作品)
□マリー・クワント展
■主催:ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館ほか
■Bunkamura・ザミュージアム,2022.11.26-2022.1.29
■マリー・クワントは1930年生まれで20世紀後半に駆け上がった一人です。 でもブランドアイコン「デイジーマーク」以外の彼女をこれまで知らなかった。
このドキュメンタリー映画は彼女の仕事を余す所なく描いています。 解説と映像が1960年代と共鳴しているからでしょう。 そしてマーケティング担当になる夫のアレキサンダー・グリーン、経営担当アーチー・マクネアの出会いが彼女の感性を開花させた。 しかし1970年代に入るとヒッピーの出現など生活が多様化し、ともにデイジー商品も多角化していくが、最後は会社をまとめきれず退いてしまう。 
6階映画館を出て地下1階の美術館に入る。 目の前にある作品は大人びた子供服のような感じが先ずはしました。 映画の冒頭で「クリスチャン・ディオール(?)に無視された・・」と言っていたことが分かります。 しかし時代が後押した。 型紙を売りそれを消費者自身でデイジー服を作ることもしていたからです。 色も形もシンプルで取っ付き易い。 ファッションを大衆に広げた功績は素晴らしい。
当時と比べて解放の質は違うが、現在のユニクロ文化と似たようなところもあるかもしれない。 映画の終幕にヴィヴィアン・ウエストウッドが衣服の大量消費に異議を唱えていたがマリー・クワントはこれらをどう見ているでしょうか?