■地球が回る音を聴く、パンデミック以降のウェルビーイング

*以下の□4展を観る。
■森美術館,2022.6.29-11.6
□地球が回る音を聴く
■16名の作家が登場し各自のウェルビーイングを披露してくれる。 オノ・ヨーコの詩から始まり絵画、彫刻、映像など揺れ幅の大きい作品が並ぶの。 日常のガラクタや新聞紙、被災家具、DV議論等々など日常からみた世界を描いている。 観客はまさに地球が回る音を聴いているような感じかな? その音は楽音・騒音・雑音・無音など数えきれない。 作品を作ることによって作家自身と世界の健康をなんとか保とうとしている。 それだけ危機が迫っている。
□仙境へようこそ
■やなぎみわ、小谷元彦、ユ・スンホ、名和晃平の4人で代表作を1点ずつ展示。 「俗世を離れた山水画のような大自然のなかで、不老不死の仙人が住むとされる仙境・・」の気配を感じるわね。
□ツァオ・フェイ曹斐
■ツァオ・フェイ(曹斐、1978年、中国)の映像作品2点を上映。 今日は「霞と霧」(2013年)を20分ほどみる。 高層住宅の住民がどういう生活をしているのか? もちろんドラマだが分かるのが面白い。 日本より都市化が進む中国だが貪欲に生活している。
□正義を求めて-アジア系アメリカ人の芸術運動-
■「1960年以降のアジア系アーティスト、音楽家、活動家や芸術団体の文化活動、近年の作品やプロジェクトを紹介」。 アフリカ系アメリカ人の公民権運動にアジア系は複雑に反対していた。 またアジア発のベトナム戦争も自ずと過敏になる。 混沌とした60年代がみえてくる。