■フィン・ユールとデンマークの椅子 ■芸術x力、ボストン美術館展

*下記の□2展を観る。
□フィン・ユールとデンマークの椅子
■東京都美術館・ギャラリーABC,2022.7.23-10.9
■フィンランド展はときどき出会える。 でもデンマークは少ない。 フィン・ユールの名前もね。 彼を中心にデンマーク家具を俯瞰した展示会なの。 緩やかで繊細な曲線を持つ木材の脚や肘掛、骨太の座面や背もたれが気に入ったわ。
とくによかったのは作品に座れるエリアがあったことかな。 椅子は座らないと分からない。 座ることにより、椅子の思想を己の身体がちょくせつ感じ取ることができる。 デンマークは椅子に座らせてくれる。 フィンランドもこれを見習わなくちゃ。
□芸術X力,ボストン美術館展
■東京都美術館,2022.7.23--10.2
■タイトルの<力>は権力者を指しているの? でも暑いと気乗りがしない。 しかもヨーロッパ・エジプト・インド・中国・日本が混在しているのでタイトルや分類を意識するのもカッタルイ。 冷房が効いているなか、絵巻物をツラツラとみるのが最高ね。 「平治物語絵巻、三条殿夜討巻」と「吉備大臣入唐絵巻」が面白かった。 阿倍仲麻呂の亡霊が吉備真備に会いに来て、二人で空を飛び、囲碁勝負で碁石を飲んでしまう話は支離滅裂でまるで漫画ね。 会場出口の増山雪斎「孔雀図」で終わり良ければ総て良し。