■イサム・ノグチ、発見の道  ■都美セレクショングループ展2021

□イサム・ノグチ,発見の道
■東京都美術館,2021.4.24-8.29
■1章「彫刻の宇宙」の入り口にはブランクーシの垂直性とミロの丸みを重ね合わせたような2mあまりのブロンズ抽象像が立ち並ぶ。 1940年代の彫刻は初めて出会う。 階をのぼり2章「かろみの世界」でのシートメタルを折紙にした1980年代彫刻群も初めてみる。 イサム・ノグチといえば石と提灯しか浮かばなかった。 この2つを新しく加えて彼の全体がみえた感じだ。
「照明は明かりを入れた彫刻だ」と彼は言っているが、しかし提灯は異質にみえる。 空間を追求した結果と聞いているがすっきりしない。
再び階を登り3章「石の庭」に入った途端、その作品群に圧倒されてしまった。 イサム・ノグチは石の彫刻家だとあらためて確信した。 玄武岩の多彩な表面処理も素晴らしい。 「・・石が話しはじめる。 ・・その手助けをするだけだ」。 彼の言葉はミケランジェロに通ずる。
*「ブログ検索」に入れる語句は、ノグチ
□都美セレクショングループ展2021
■東京都美術館・ギャラリー,2021.6.10-6.30
■ついでに入ったのだが・・、多様なジャンルの作品が一杯で混乱してしまった。 しかし上野を後にしてもイサム・ノグチの石は離れない。