■生きている東京展

■作家:島袋道浩,張洹,寺山修司,齋藤陽道,JR(ジェイアール),オラフ・ニコライ,デイヴィッド・ハモンズ,ファブリス・イーベル,ナウィン・ラワンチャイクン,バリー・マッギー,マリオ・ボッタ,ナムジュン・パイク
■ワタリウム美術館,2020.9.5-2021.1.31
■ワタリウムは開館30周年記念を迎える。 この期間の活動をまとめた展示会のようです。 作家12人(組)を選んでいますが過去の展示会映像が多い。
4階には当館を建築したマリオ・ボッタの資料がナムジュン・パイクのインタビュー映像などを交え展示されています。 ここの館は独特の形をしている。 銀色ストライプ模様の特徴あるファサードを持っているが急激に収束してく奥行きの無さに戸惑います。 それはチケット購入後わき目もふらず棺桶のようなエレベータに乗る忙しさに表れている。
・・にもかかわらず喫茶店が2点(半地下と地下1階)、売店が2点(1階と地下1階)も有るとは驚きです。 東京の美術館の中では窮屈さで1番でしょう。
この狭さが逆に観客身体に密着するような乾いた下町感覚を呼び覚ます。 現代美術がこの感覚に染まっていく・・。 奇妙な混沌が現れる。 これこそが<生きている東京>かもしれない。 今回の12人(組)もこの線に染まり易い作品を展示しているのが分かります。