■守山友一朗展  ■石元泰博写真展、伝統と近代

■東京オペラシティアートギャラリー,2020.10.10-12.20
□守山友一朗展
■入館して二階の若手作家展へ誘導されるのは初めてです。 ・・ぉぉっ、これは明るい。 水面が動き光っているからでしょう。 テーブルの小物を観ていると心がウキウキしてきますね。 水彩のようですが質感が油彩です。 初台へ来た甲斐があった!と頷いてしまう内容でした。
□石元泰博写真展
■この写真展は高知美術館、写真美術館と連携しているらしい。 3館共同開催を会場で知りました。 作者については何枚かの記憶は有る。 もちろんまとめて観るのは初めてです。
彼は農業を学ぶため米国へ渡米、日系強制収容所で写真に興味を持ち、シカゴのニューバウハウスで写真を学んだ興味ある経歴を持っている。 自ずとシカゴと東京の作品が多い。 初期は高層建築など被写体の多くがバウハウスを感じさせるような手法で取っている。 しかし思ったより緊張感が無い。 これは4章「桂離宮」でも言えます。
3章「東京1」でヌードが数枚ありましたが気に入りました。 人物画はどこか面白味があります。 9章「ポートレート」も同じですね。 「唐十郎と李礼仙」は初めてで、「土方巽」のオートバイは見覚えがある。 そして12章「両界曼荼羅」は素晴らしい。 これだけ拡大すると壮観ですね。 次の13章「歴史への遡行」の仏像はカラーに味があります。 ・・。
まとめると、白黒なら人物画、非人物画ではカラーでしょう。 再確認のために写真美術館へ行くしかない。 高知はちょっと遠いですね。